兎に角

溜め込まないでシンプルに♪ リウマチからの気づき

 帰郷・・クリームソーダ

今回は鹿児島空港からレンタカーです
前日まで九州は大雨だったようですが着いたときはさわやかな青空!!

鹿児島空港からほぼ真北に高速九州道を約60km北上すると人吉に着きます

遠くに霧島、えびのの連山を見渡しながらのドライブは快適です



真白い雲が不思議な形で広がって・・・

秋というよりまだ夏の匂いが残る南九州です
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いよいよ人吉到着
市内を流れる球磨川は私が生まれた頃と全然変わってません


むかしはこの河原で泳いだりして遊んでました


夜は前回と同じホテル「華の荘」で両親と一緒に過ごしました
(部屋の都合で一緒に過ごせたのは一泊)
夕食は懐石料理

このあと鍋料理と天ぷらと栗ごはん、お吸い物、デザートと続き満腹に・・

お酒も適度に飲んでみんな満足してさあ、そろそろ部屋に戻りましょうか・・
というときに87才の父が突然
「クリームソーダが食べたい」と言い出したのです
・・東京麻布生まれの父は子供の頃
”ハイカラ”なものをいろいろ経験しているようで
年をとってからそういうものがふっとよみがえるようです

父が言うクリームソーダは真緑色をしたメロンソーダ
固くて丸いアイスクリームがのってるものです

「クリームソーダ、ね、はいはい・・」
と言ってメニューを見ましたがありません
ただ、メロンソーダとアイスクリームはあります
この二つを注文して上にのせましょう、ということに・・
ウエイトレスさんにそのことを言うと
できるかもしれないのできいてみます、との返事

そして、いざ運ばれたものは「クリームソーダ」でした

「良かったわね〜お父さん、クリームソーダよー」

ああ、ああ、と嬉しそうにうなずきながらクリームソーダにストローをさしスプーンでアイスを食べる父・・

見つめるみんな・・

「ぜんぜんちがう・・」父がぼそっと言う・・

(やっぱり、、、そう言うと思っていたが)
まあまあまあ・・せっかく作ってくれたんだし、それはぜいたくってもんでしょう・・

なんて、なだめていると、それでも父は文句を言いながらも食べています

そして、今度ははっきりと「ぜんぜんちがうなあ・・」というのです

「えー?チョット食べさせて」と私も食べてみるとそれなりに美味しい・・
ただ上品すぎるのです

父が言うクリームソーダはもっと濃い緑でメロンの香りがどぎつくて
なかなか溶けない固いアイスクリームをスプーンで少しずつ崩しながら
そこに泡がじゅーっと絡んでくるような下町のクリームソーダなのです・・ね

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それでも
クリームソーダに不満を言った父は
顔つきがずいぶん元気になったような気がしました・・

母も「おとうさん、良かったねえ」と喜んでくれて・・

私も、父がクリームソーダをまずい、と言ってくれた事が
なぜか妙に嬉しくなっていました

☆写真はnatsuki提供