紅茶スパイ
久々に”紅茶”の話題です
紅茶・・お茶だけでなく、”紅茶”がもっている文化のような・・
そんなものにも惹かれてました
だから、紅茶の歴史をおもしろく知ることができるかな・・
と、思って読み始めたこの本ですが・・・
『19世紀、中国がひた隠ししてきた茶の製法とタネを入手するため、英国人凄腕プラントハンター/ロバート・フォーチュンが中国奥地に潜入…。アヘン戦争直後の激動の時代を背景に、ミステリアスな紅茶の歴史を描いた、面白さ抜群の歴史ノンフィクション。』
早い話が・・英国が誇る”産業スパイ”の話です
もともと紅茶は中国の奥地で造られていたもので、その製法は国家レベルの極秘のものだったのです
それをあの手この手で”盗んだ”英国
(当時知的財産権の観念はすでにヨーロッパにはあったようですよ〜)
そりゃあ、盗んだ側からみれば、おもしろおかしいお話でしょうョ・・
フォーチュンはお茶だけでなく、数々の東洋の植物を西洋にこっそり持ち帰り紹介してます。
バラ、キンカン、シュロ、キク、ラン、ユリ・・・・
そして数多くの植物の学名に彼の名が残されているのです
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今、中国はなんだかんだと世界から非難されることが絶えませんが・・
過去に、どれほど多くの東洋の文化が西洋に”盗まれる”がごとく流れていったんでしょう・・
紅茶は中国の奥地で中国人の紅茶職人しか作りえなかったもの・・・
英国式のガーデニングで咲き誇っている花々も
もとは東洋の豊かな土壌で美しく無邪気に咲いていた花たち・・・
そんなこんなで
今さらですが、私の中でいろんなことが微妙に変化していってます
いつもの紅茶も
なんだか、ちょいと味が違ってきたぞ〜