兎に角

溜め込まないでシンプルに♪ リウマチからの気づき

 私はラッキー!

S教授に出会えたことはホントに幸運でした

私の場合
最初に行ったT大学病院の整形外科にS教授はいらっしゃいました

※S教授はリウマチ、人工関節の権威で
全国各地から患者さんが来るような先生です・・
(私は恥ずかしながら最初知りませんでした)

人工関節の手術のこと調べてみると
膝の手術をするにはある程度伸びないとダメ
・・と、経験者のブログなんかには書いてあります

『私の膝は手術してもらえるのかしら?』
『ダメならダメで車椅子の人生も考えよう』
・・と、半ば開き直った気持ちにもなっていました・・

S教授に初めて診てもらったのは11月
S教授は明るく柔らかい印象の先生で
「あなた、がんばったんだねえ」
とあきれ顔で笑いながら、気さくにおっしゃって診察が始まりました

「これはもう手術しかないよ」「予定をいれておきますか?」
と言って手帳を出されました
良かったー!手術できるのね!!
「ありがとうございます。お願いします」
ぺこりと頭を下げる私

手帳にはどの日もびっしりと書き込まれていて
「こんなにあるの、忙しいのよ。かわいそうでしょう?」
お茶目な教授に緊張もほぐれます・・

あんまり見たら失礼だろうと思いながら
ちらちら見ていると
3月になってやっと空欄が・・

「3月3日が空いてるからそこにしましょうか」
とあっさり決めてくださったのです

「ありがとうございます」
「3は私のラッキーナンバーです。うれしいです」
気が緩んだ私は余計な一言までも・・でも本当にそうなんです

その後は月に1回のペースで、手術まで計4回の外来受診でした

手術直前の2月の診察のときは
私の曲がった膝をしみじみと診ながら
例の手帳を出して私の名前の横に何やら書き込みを・・
覗き込むと赤字で大きく「very difficult」
そしてポソッと「死ぬ気でやるよ」とおっしゃったのです・・

・・ええ〜!?恐縮のあまり私は身をすくめ深々と頭を下げ
すみません、よろしくお願いします・
と言うのが精一杯・・・

S教授は立ち上がって
「ということは、その日まで死なないようにするよ」
と言って足早に別室に向かわれました

え〜!
診察室でなければ「うける〜」と笑い転げたいところです

・・が、でも、でもでも
なんというありがたい言葉なんでしょう!

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リウマチとわかってから

悲しみに沈みそうになることもありましたが

いろいろな出会いがあり

そこから希望の持てる方へことは進んでいき

「私はとてもラッキーな人間だ」

とつくづく思えたのです