バリア・・フリー・・・
このマンションを購入したときには
全くと言っていいほど意識してませんでした
ここがバリアフリーだということを・・
数年前に車椅子を使うようになっったときに
「救われた」と手を合わせました
車椅子であっても
部屋の中で自由に動けるということはとてもありがたいことです
でも、それはあくまでも部屋の中だけです
外へ出るということはなかなかできませんでした
買い物にもいけないので全ては通販・・
今がネット社会であること、パソコンが使えることに
また「救われた」と深く感謝しました
玄関には段差が無いのですーっとドアまで行けます
たった10cmほどの段差があるかないかで
天と地ほどの違いがあるのです
家の前まで運んでくれる品物を玄関まで受け取りに出ることは
車椅子でも簡単にできます
・・なのに、簡単なことなのに
そのことが私にはなかなかできなかったのです
車椅子でドアを開けて人に会う・・
10cmの段差同様
はたから見ればきっとどうってことの無い小さなバリア・・
それが・・・私の、中にあったんですね
でも、そのバリアは
私の「人として生きていきたい」という
・・たぶん、本能に近い欲求、でフリーにすることができました
そうなるまでに2.3ヶ月はかかった・・と思います
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ここを乗り越えて
このドアを開ける・・簡単なようでむずかしいことだったのです・・
配達された品物を受け取り、運び、生活する・・
それだけで精一杯だった毎日・・
そんな生活のなかで、私は
自分の中にもっともっと潜んでるさまざまなバリアと出会い、
そのバリアをひとつひとつフリーにしていかなければ
生きていくよろこびは無い、と気づかされていったのです・・・